心象は回復できたか？ ─ 山下達郎「Christmas Eve」を聴きながら ─

　本日の最高気温は3度と高くはありませんでしたが、雪は降りませんでした。
　なんだかんだと言って、この冬は暖かいほうかもデス。

　職場にいる私に嫁から電話がありました。
　嫁の店にお客さんとしていらっしゃる方の母上様が亡くなって、今晩お通夜とのこと。
　うちの母のときに香典をもらったか確認してと言う。
　で、確認しましたら、確かに頂いています。
　その旨、折り返し連絡すると、明日の朝、店に来て下さるので、そのときにお渡しするということでした。
　それっきり、私も気に留めないで帰宅しました。
　次女のアッシー君として、バイト先まで連れて行くことを予約されていましたので、早めに帰宅したわけです。
　ところが、あと15分したら娘を連れて出ていくというときに、嫁から通夜に行ってはくれないかと頼まれました。
　あまりに急すぎて、いったんは断ったものの、考えましたよ、私は…。
　ここで、嫁に恩を売れば、私の心象は回復するのではないか。
　いやいや、そればかりか、大きな買い物も許されるのではないか、と。
　決断は早かったですよ。
　ものの3分ぐらいで喪服に着替えて、通夜に行くことを伝えました。
　さすがに嫁は私に礼を言いました。

　で、行ってきました。
　寒かったです。
　足下が冷えました。
　この分なら、さぞかし、たいそうなねぎらいが返ってくるだろう。

　うちに入って、洗い物をしている嫁に「ただいま。」と伝えました。
　が、返ってきた言葉は「お帰り。」だけ。
　「エッ、それだけ？」
と思いながらも、お通夜の様子、喪主の挨拶で聞いてきた亡くなられた方のことなど、話しましたが、普通どおりの嫁でした。
　喪服を着替えに行く間に
「腹が減ったから、ご飯をお願い。」
と伝えると、
「あら、食べていかんかったが？」
と、さらにがっくりくるお言葉。

　私、黙々と食べました。
　もちろん、自分の食べた食器の洗い物もしました。

　いかにして、私がかけた恩義を思い出させよう。
　ただいま、沈思黙考中。
　私の心象は果たして回復したのか。
　大きな買い物は、できるのか。

　山下達郎さん「Christmas Eve」が悲しく流れています。